いつもと同じ景色、そして違う景色

      校長 大坪 辰也

 34日間の夏休みがあっという間に終わりました。大事にしてほしいと願った3つのことについて、108人の皆さんが実施していたと確認できました。
このことについては、私たちもこの夏休み、大切に取り組んできました。

  ・命を大事にすること

  ・勉強すること

  ・チャレンジすること

 「命を守る」ことの一つとして、不審者対応訓練を実施しました。

 絶対にあってはならない事件の一つです。 

 もしもの場合、不審者の制御、職員への連絡、そして児童生徒の安全確保の3点のほぼ同時に行わないと、対応が後手見回ることを学びました。

 高山警察署員の方が鬼気迫る表情でこちらに向かってきたときは訓練を通りこえて、何かしらの恐怖感を感じ、押さえつけていた感がありました。

 「勉強する」ことは、日々行っていないと向上しないことを自覚しています。

 「チャレンジする」こととして、今後の白川郷学園の柱となっていくものを全職員で協議する“グランドデザイン会議”を実施しました。大切な行事のつながり、授業形態の在り方、地域との連携などついて、「白川郷ならでは」を念頭に置いて話し合いを進めました。

と、ここまではよくある“いつもと同じ景色”として捉えていました。いつもと同じことができる喜びや充実感、そして責任感というものをとらえた瞬間でもありました。

 しかし、いつもと違う景色がそこに飛び込んできました。その姿の賢明さに、何気に切なくも、けれども絶対に成功させようという強い意気込みを感じました。新型コロナウィルス感染防止のため、体育大会の延期を告げた日の1時間目の授業です。1・2・3年生が合同でリレーの説明を聞いています。児童の表情は真剣そのもの、しかし説明をする教師はマスク着用(気温や湿度、及び本人の体調を常時管理)。コロナ対策と熱中症対策を同時に行っているのです。

 さらには、体育大会延期にかかり、いわゆる“モチベーション“が心配されるところですが、落ち込む様子など微塵も感じさせることなく授業を行っていました。
心強く、頼もしい子どもたちでした。

 いつもと同じ景色もあれば違う景色もある。そのような状況でもたくましく活動する子どもたちを、私はとても誇りに思っています。
 今回の体育大会延期にかかり、当初の予定変更を余儀なくされた方も多くみえると存じますが、この状況下であるが故、何卒ご理解を頂きますようお願い申しあげます。