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| 1995年12月、ドイツ・ベルリンで開催されたユネスコの第19回世界遺産委員会で日本から推薦されていた「白川郷・五箇山の合掌造り集落」が、世界文化遺産として登録することが決まりました。 |
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![]() 【世界遺産 白川郷合掌造り集落】 |
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| 人類の宝である文化財や自然を保護していくために世界遺産がリスト化されています。 戦後欧米で文化財・自然保護が進む中、エジプトのアブシンベル神殿保存の国際協力を契機に、世界遺産条約が1972年に結ばれました。リストは同条約に基づき、世界遺産委員会が作成します。 ●文化遺産・・・顕著な普遍的価値を有する記念物、建造物群、遺跡、文化的景観など ●自然遺産・・・顕著な普遍的価値を有する地形や地質、生態系、景観、絶滅のおそれのある動植物の生息・生息地などを含む地域 ●複合遺産・・・文化遺産と自然遺産の両方の価値を兼ね備えている遺産 |
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| 世界遺産について・・・日本ユネスコ協会連盟 | |||||||||||||||||||
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2008年7月現在、日本国内では自然遺産として3物件、文化遺産として11物件の合計14物件が条約に基づく世界遺産リストに記載されています。 ●法隆寺地域の仏教建造物1993年12月 (奈良県、世界最古の木造建築など) 【文化遺産】 ●姫路城1993年12月 (兵庫県、5層6階の天守閣、17世紀初め完成し別名白鷺城) 【文化遺産】 ●屋久島1993年12月 (鹿児島県、樹齢1000年以上のヤクスギなど多様な植物群) 【自然遺産】 ●白神山地1993年12月 (青森、秋田県境に広がるブナ原生林でクマゲラ生息地) 【自然遺産】 ●古都京都の文化財 1994年12月 (京都、宇治、大津3市の神社、寺院など17ヵ所) 【文化遺産】 ●白川郷・五箇山の合掌造り集落 1995年12月 (岐阜、富山に残る合掌組み民家) 【文化遺産】 ●広島平和記念碑(原爆ドーム)1996年12月 (広島県、核兵器の惨禍を後世に伝える原爆ドーム) 【文化遺産】 ●厳島神社1996年12月 (広島県、厳島神社と前面の海および背後の原始林) 【文化遺産】 ●古都奈良の文化財 1998年12月 (奈良県、東大寺・興福寺・春日大社・春日山原始林 ・元興寺・薬師寺・唐招提寺・平城宮跡) 【文化遺産】 ●日光の社寺 1999年12月 (栃木県、ニ荒山神社・東照宮・輪王寺) 【文化遺産】 ●琉球王国のグスク及び関連遺産群 2000年12月 (沖縄県琉球王国のグスクなど9遺産) 【文化遺産】 ●紀伊山地の霊場と参詣道 2004年7月 (和歌山、奈良、三重の三県にまたがる霊場と参詣道) 【文化遺産】 ●北海道 知床 2005年7月 【自然遺産】 ●島根県 石見銀山遺跡とその文化的景観 2007年6月 【文化遺産】 |
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| 日本の世界遺産暫定リスト登録 | |||||||||||||||||||
| ●古都鎌倉の社寺とその他の構造物 1992年9月記載 文化遺産候補 ●彦根城 1992年9月記載 文化遺産候補 ●平泉の文化財と遺跡群 2001年4月記載 文化遺産候補 ●小笠原諸島 2007年1月記載 自然遺産候補 ●飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群 2007年1月記載 文化遺産候補 ●長崎の教会群とキリスト教遺跡群 2007年1月記載 文化遺産候補 ●富士山 2007年1月記載 文化遺産候補 ●富岡製糸工場と関連する産業遺産 2007年1月記載 文化遺産候補 ●国立西洋美術館本館 2007年9月記載 文化遺産候補 |
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| 「合掌造り」とは、木材を梁(はり)の上に手の平を合わせたように山形に組み合わせて建築された、勾配の急な茅葺きの屋根を特徴とする住居で、又首構造の切妻屋根とした茅葺家屋です。 こうした建物はほかの地方にも見られますが、白川では「切妻合掌造り」といわれ、屋根の両端が本を開いて立てたように三角形になっているのが特徴で積雪が多く雪質が重いという白川の自然条件に適合した構造に造られています。 また、建物は南北に面して建てられおり、これは白川の風向きを考慮し、風の抵抗を最小限にするとともに、屋根に当たる日照量を調節して夏涼しく、冬は保温されるようになっています。 |
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| 合掌造りが日本の一般的な民家と大きく違うところは、屋根裏(小屋内)を積極的に作業場として利用しているところです。幕末から昭和初期にかけ白川村では養蚕業が村の人々を支える基盤産業でした。屋根裏の大空間を有効活用するため小屋内を2〜4層に分け、蚕の飼育場として使用していました。 もうひとつの特徴は又首構造の切妻茅葺屋根という屋根の形態です。日本の茅葺民家の屋根形態は入母屋造りか寄棟造りが一般的ですが、合掌造りは茅葺でありながら切妻造りです。この形にはやはり養蚕が大きく関わっており、妻の開口部で風と光を取り込むことで蚕の飼育に適した環境が作り出されています。生活の機能が家の形となっているところに合掌造りの美しさを感じることができます。 |
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| −保存運動の歴史− | |||||||||||||||||||
| 合掌造り家屋は、江戸中期から昭和初期まで白川村から富山県の五箇山地区にかけて建てられました。古い建物で築300年と言われています。しかし、昭和20年代から始まった庄川流域の電源開発によるダム建設により集落が水没するなどして減少していきました。更に、小集落の集団離村や火災による消失もあり、合掌家屋が転売・消失しました。大正13年に約300棟あった合掌建物は、昭和36年には190棟に激減しました。 こうした中、昭和40年代に荻町集落の地域住民が、このままでは白川村の合掌造りが無くなってしまうということで、保存する動きが始まりました。 昭和46年には、地域内の資源を「売らない」「貸さない」「壊さない」の3原則を掲げ、「白川郷荻町集落の自然環境を守る会」を全住民の総意で発足し、保存活動を展開しました。 こうした保存活動が認められ、昭和51年には、国の重要伝統的建造物保存地区に選定され、平成7年に世界遺産に登録されました。 平成9年には、(財)世界遺産白川郷合掌造り保存財団を設立し、集落内の景観保存活動を行っています。 ●標高 496m ●国伝統的建造物群保存地区選定 1976(昭和51)年 9月4日 ●世界遺産登録 1995(平成7)年12月9日 ●面積 45.6ha ●建造物の数 合掌造り建造物・・・114棟(内伝統的建造物指定109棟) 非合掌造り建物・・・329棟(内伝統的建造物指定8棟) 工作物・・・7件(鳥居、灯篭、石垣) 環境物件・・・8件(社業、樹木、水路等) ●人口約600人、世帯数約150軒 |
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| −ブルーノ・タウトの発見− | |||||||||||||||||||
| 白川郷の合掌造りが広く知られるようになったのは、ドイツの著名な建築学者ブルーノ・タウト氏(1880〜1938)が、著書「日本の美の再発見」で合掌造りについて記述したことがきっかけと言われています。ブルーノ・タウト氏は、3年余り日本に滞在し、日本各地を旅しながら日本の美の再発見を行いました。白川郷へは昭和10年5月に訪れています。 ブルーノ・タウト氏は著書の中で、「合掌造り家屋は、建築学上合理的であり、かつ論理的である」と絶賛し、また、「この風景は、日本的ではない。少なくとも私がこれまで一度も見たことのない景色。これはむしろスイスか、さもなければスイスの幻想だ。」と述べ、この高い評価により、世界中の人々から注目を集めるようになりました。 |
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