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15.06.30

白川ゴーアラウンド編集部

イベント情報

伝統 / 田植え

田植え祭り開催。女性が苗を植える伝統とは

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2015年 5月 25日 晴れ
第30回白川郷『田植えまつり』が開催されました。

昔はひとつひとつ手で植えていた苗。
今では見られなくなった懐かしい田植えの風景を再現する催しで、田植えを見たことのない私でも、子どもの頃に戻ったような、胸の奥がギュギュッとなるような感じがするから不思議です。

日本人の本能なのでしょうか。

昨年までは観光協会主催で実施されてきましたが、今年は”白川郷田植えまつり実行委員会”が結成され、新たなメンバーも加わりました。

なんとありがたいことに、私も早乙女として田植えまつりに参加させていただきました。

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早乙女とは
それは「田植えの日に苗を田に植える女性」のこと。
引用元:Wikipedia「早乙女」

普段田植えに思いを馳せることなんてなかったこれまでの人生。
白川郷の春の風物詩『田植えまつり』のレポートを交えながら、田植えについて真剣に考えてみましょう。

受け継がれる“結”の精神

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白川村に昔から受け継がれてきた”結”について、少しお話します。
“結”は、生活や生産全般にわたる近隣の協力体制であり、心のつながりと言われています。

合掌造り家屋の屋根の茅葺きかえ作業が知られていますが、田植え作業も”結”によって、みんなで協力しながら行われてきました。

『田植えまつり』にも、”結”の精神を守っていきたいという思いが込められています。

~【密着】早乙女への道のり~

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『田植えまつり』は、いくつかある会場を毎年変えて開催されます。
今年の会場は「ます園 文助」さん。
合掌造りと田んぼのある風景が、なんともノスタルジックです。

では早速レポート開始。

その1:着付け

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まずは見た目から(笑)
自分で着付けができれば一番いいのですが、着付けができなくても大丈夫。
村の女性が丁寧に着付けをしてくれました。
絣もんぺに赤襷、ヒノキ笠に腰へんこを付けると、気分は急上昇。
腰へんこは苗を入れておく小さなカゴです。
ほとんどが早乙女初体験の私たち。
わいわいがやがやテレビ局の楽屋のようです。
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それにしてもこのもんぺ姿、なかなかオシャレではないですか!
もう少し脱ぎ着しやすくアレンジして、色々なカラー、デザインを取り入れて白川村スタイルとして売り出そうかしら。
と思えるほど、まったく古さを感じませんでした。

その2:入場

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楽屋を出ると、パシャパシャとカメラのフラッシュが光ります。
そう、田植えまつり開始前から、既にたくさんのカメラマンの方がスタンバイ。
ベストポジションを確保するために、何時間も前からお越しいただいた方もいらっしゃるとか。

名も知れない超普通の、むしろ地味子な私。
慣れないカメラに思わず顔を覆いたくなります。
芸能人って大変!なんて思いながら、この日限りのアイドル気分を味わってしまったことは、ここだけの秘密ですよ。

その3:田植え

いよいよ田植えまつりのスタートです。
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チョボン チョボン 

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30分ほど作業を行って、休憩を挟み、また30分程度。
休憩ではおいしい和菓子をいただき、早乙女達もご満悦。

だんだんと黄緑色に染まっていく田んぼからは、古き良き日本の豊かさが感じられます。

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チョボン チョボン

早乙女の他にも様々な登場人物がいて、それぞれ重要な役目を担っています。
表舞台部門では、苗を早乙女に渡す「げそ桶担ぎ」や、植えられる苗の整列係「線引き」、縁の下の力持ち部門では、「交通整理」「進行係」「道具管理」などなど、
本当にたくさんの人に支えられています。

チョボン チョボン

さて、先ほどから何の擬音語か?と思われている方がいらっしゃると思いますが、この『田植えまつり』「チョボン、チョボン」という田植え唄の合いの手とともに苗を植えていくのです。
その田植え唄を唄う「田植え唄係」の存在も欠かせないのですが、残念ながら今年は録音でした。
白川村も日本が抱える少子高齢化による後継者不足という問題から例に漏れません。
『田植えまつり』を守っていくために、真剣に考えていかなければならない課題です。
ところで、この田植え唄。
よくよく歌詞を聞いていると、恋の唄のようです。
村の方に聞いてみると、”結”で行っていた田植えにおいては、男女の出会いの場になっていたのだとか。
いつの時代も人は出会いを求めるものなのですね(しみじみ)。

まとめ

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田植えっておもしろ~い!!!

今回早乙女をやってみて、
普段できない体験に「楽しい」という感想しか出てきませんでした。

実際土に触ることで、精神に良い影響を与えるとも言われています。
なんとなく心が癒されたような気がします。

しかし、たまにやるから「楽しい」のであって、広い田んぼに毎年毎年田植えをすることを考えると、身体的な負担も大きいですし、大変なことだと想像できます。

『田植えまつり』を守っていくために、村内外かかわらず”結”の精神を理解して共感してくださる方に、受け継いでいってもらいたい。

そんな風に感じました。

とにもかくにも、稲作と言えば、弥生時代に中国から伝わってきた。なんてことを昔習ったように、その頃からお米は日本人にとって欠かせない存在です。

長~~~~~いお付き合い。
これからも末永く宜しくお願いします。

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